(和文要約:JCIE)
2019年の報告書では、13年連続で、民主主義の後退が見られた。各国の自由度を数値化したスコアでは、世界的な平均値が年々低下し、評価の下がった国が、評価を上げた国の数を上回る傾向が続いている。民主主義の後退は、世界全域で見られ、唯一、平均スコアを上げたアジア太平洋地域でも、太平洋諸島の小国を除くと、スコアは低下している。また、冷戦後に民主化を進めランクを上げた国々が維持できず、自由度ランクを下げただけでなく、確立された民主国家でも、グローバリゼーションによる社会・経済的影響などにより、政治体制に対する自信が揺らいでいる。